豆知識

鶴は千年亀は万年~その実情は?~

どうも「小真ちゃん」です

 

日本の諺に『鶴は千年亀は万年』というものがある。

これは鶴と亀が寿命の長い動物代表であり、おめでたいものとされていることから、縁起の良い賀寿などの際に使われる諺である。

でも実際のところ鶴と亀がそんなに長く生きる筈がない。
という事でその実情に迫っていこうと思う。

そもそも何故、鶴と亀が千年万年生きると言われたか?

元々「鶴は千年亀は万年」は中国が発祥とされており、中国の神話に度々登場する仙人が大きく関わってくる。

調べたところによると中国の仙人は不老不死で万能の力を持った神のような存在として広まっており、その仙人が鶴に乗って天空を駆り、亀に乗って大海原を進んでいたそうな……

そんな神の如き不老不死な仙人の従者である事から、鶴と亀も仙人に迫る長寿かつ神聖な生き物として広まったのではないかと想像する。

現実の鶴の寿命

画像はwikipediaより引用

千年生きると過大評価されている鶴だが、あくまで鳥類としては長生き程度であり、
実際のところ野生の鶴の寿命は長くて30年、

専門家によって管理・飼育されている場合でも50年前後と、
実に諺の20分の1ほどしか生きないらしい。

現実の亀の寿命

画像はwikipediaより引用

脊椎動物最長の寿命を持つ亀だが、さすがに万年は盛り過ぎである。
亀の中で最も長寿なゾウガメは100年以上生き、フランスで捕獲されたアルダブラゾウガメが200年近く生き、

インドコルカタの動物園で「アドワイチャ」という名前の同種のアルダブラゾウガメが250年生きた(2006年に肝不全により死去)など推測されていたりと、
たしかに長寿ではあるもののそれでも諺の40分の1である。

では千年、万年に達する寿命の生物は存在するのか?

結論から言うと存在するッ!

・海綿動物
南極の海に生息する海綿動物はその水温の低さから成長が遅く1500年以上生きていると推測される個体もあるらしい

・ベニクラゲ
万年どころではない。
このクラゲは雌雄が性的に成熟した個体が一度海底に沈んでから根状態となり、
幼生体のポリプという状態へと退行(若返る)出来るという特徴的な生活環を持つ生物であり、
有性生殖後に死ぬ普通のクラゲと違い、このサイクルを繰り返す理論上「不老不死なクラゲ」として知られている

まとめ

鶴は千年亀は万年は何十倍もの鯖を読んでいた!?

しかしそれでいい。諺に100%の真実を求めた場合「海綿動物は千年ベニクラゲは永年」などというご利益の欠片もない諺が世に溢れてしまう

それでは面白くない。言い伝えには風情ある物語を夢想する『余地』が必要なのだ
諺や伝承とは元来そんなものである